引っ越し後の郵便物転送サービスを利用する方法
新生活を迎える際、数々の手続きが待っています。その中でも、日本郵便の提供する「転居・転送サービス」は知っておくと非常に便利です。このサービスを利用すれば、新居へとスムーズに郵便物を転送してもらえます。この記事では、サービスの詳細や活用方法、そして頻出する疑問点を解説していきます。引越しを予定している方は、是非参考にしてください。
郵便局の転居届けって本当に必要?
多くの人々が誤解している点として、役所での手続きだけで郵便物が新住所に送られてくると考えていることが挙げられます。しかしながら、公的な機関と日本郵便は情報共有をしていません。そのため、転送サービスを活用しなければ、大切な郵便物が旧住所に届いてしまう可能性があります。トラブルを未然に防ぐためにも、このサービスの利用は欠かせません。
転居・転送サービスってどういうもの?
このサービスは、申請から1年間、あなたの旧住所に届く郵便物を新居へと無料で転送してくれるものです。手紙やはがき、さらにゆうパックやゆうメールまで、ほぼすべての郵便物が対象です。転送期間が終了すると、差出人へと返送されるシステムとなっています。
サービス利用の開始タイミングは?
郵便局での転居届提出後、データ登録が完了するまでの期間を考慮し、最短で1週間程度を見ておくと安全です。オンラインでの申し込みも可能ですが、手続きには時間がかかることがあるため、引越しの日程を確定したら早めの手続きをオススメします。
具体的な利用方法
転居や転送の際の「転居・転送サービス」の手続きに関して、三つの異なる手続き方法を深く探ることとします。それぞれの方法には独自の特色と手順があります。
- ・郵便局窓口による提出
- ・ポスト経由の提出
- ・オンラインでの手続き
どの方法も独自の手続きが必要となりますので、各々のステップをよく確認して進めましょう。
郵便局窓口による提出
郵便局の窓口を訪れて転居届の書類を提出するアプローチです。個人の場合は、ご本人(提出者および転居者)の運転免許証や各種健康保険証といった身分を確認できるものを持参する必要があります。会社や団体を代表して提出する場合は、社員証、健康保険証等と、提出者の関係性が分かる資料が必要となります。また、旧住所の確認ができる運転免許証やパスポートなどの公的書類も一緒に持参しましょう。窓口のスタッフに直接問い合わせることができるので、書類の不備や疑問点がその場で解決可能です。
ポスト経由の提出
この方法は、郵便局で入手できる転居届を自分で記入し、特定の封筒を使って近くのポストに投函する形式です。切手の貼付は必要ありません。手続きには転居届の他、身分証明のコピー(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど)を同封することが求められます。窓口に行くのが難しい、またはオンライン申請が得意でない方には、この方法が適しています。ただし、書類に誤りがある場合、再度の手続きが必要となる場合があるため、十分な注意が必要です。
オンライン手続き
「e転居」というサービスを利用して、インターネット上で転居届を提出する方法です。手続きの前提として、「ゆうびんID」の取得が必要となります。持っていない場合、最初に会員登録を行い、オンライン上で本人確認を実施します。「ゆうびんID」や「e転居」の詳細な手順については公式ページを参考にしてください。この方法の大きな利点は、窓口への出向きが不要であるため、時間や移動の手間を節約できる点にあります。特にインターネットを頻繁に利用する方には、この方法がおすすめです。
よくある疑問と解答
「希望する郵便物転送の開始日」を基に転送
希望する転送開始日は、転居届に記入した日付に従います。この日を引越し前にしてしまうと、新しい住所に郵便物が送られてしまうので注意が必要です。入居する日を過ぎてから希望日を選ぶよう心がけましょう。
ヤマトや佐川の配達物は含まれない
こちらの郵便転送サービスは、日本郵便のみ対応しております。ヤマト運輸や佐川急便の配達物は含まれませんので、通販やオンラインショッピングを利用する際は注意が必要です。
特定の郵便物は転送の対象外
「転送を希望しない」という指定がある郵便物は、転送対象外となります。例として、健康保険証やパスポート、銀行からのキャッシュカードやクレジットカード会社からのカード、税関連の文書や年金の書類などが挙げられます。
転送サービスの継続も選べる
指定された転送期間が終了すると、サービスは自動的に終了します。しかし、引き続き転送サービスを継続したい場合は、再度手続きを行うことで利用することができます。
まとめ
引越しをすると、数々の荷物の整理や新しい生活のスタートに向けた準備に追われるものです。そんな中での様々な手続きや住所変更が頭を悩ませることも。しかし、転居・転送サービスを活用すれば、基本的な住所の変更手続きのみを先に行い、他の詳細な手続きは少し落ち着いた時に進めることが可能になります。引越しの準備や後始末時に、このサービスの利用を検討してみるのはいかがでしょうか。