QRコードって何?【2023年最新版】
スマートフォンの普及にともなって、は私たちの日常生活の中でQRコードを使用する場面がふえてきました。最近ではスマートフォンを使った電子マネー決済でも使用されています。そのQRコードについて今回は特徴や仕組み、読み取り方などについて解説します。
QRコードとは
QRコードは正方形の中に様々な図形パターンでデータを表した2次元コードで、URLやメールアドレスなどの読み取る技術として使用されています。1994年にデンソー(現・株式会社デンソーウェーブ)よって開発され、QRコードという名前はコードの読み取りが早いことから、迅速な対応の意味である「Quick Response (クイック・レスポンス)」の頭文字をとってQRコードと名付けられました。開発に際して、自動車部品工場や配送センターでの使用を考えて作られましたが、現在では日本だけでなく世界中で使用されています。QRコードが登場する以前は、バーコードが主流でした。しかし、バーコードに納められるデータは英数字のみで最大20文字程度と少なく「もっと多くのデータを納めたい」などの要望が当時のデンソーに寄せられ、そこで開発されたのがバーコードよりも多くのデータを納められるQRコードなのです。
QRコードの特徴
皆さんもご存じのようにバーコードは、太さの違う縦棒(バー)とスペース・英数字で表現されています。バーコードの場合は横方向だけでデータを表していますが、QRコードでは正方形の縦横にデータを持たせることができ、英数字だけでなく漢字やカナの他、多言語データも収めることができます。そしてQRコードの主な特徴は次の通りです。
- バーコードよりも多くのデータを格納できる
- カメラ撮影でデータを読み取れる
- どの方向からでも読み取りができる
- コードの一部に汚れ・破損があっても復元できる
- データを縦横で表しているので、同じデータ量のバーコードよりも小さいスペースに表示できる
QRコードの主な活⽤シーン
私たちも生活の中でQRコードを使う機会が多くなっています。ここでは皆さんも経験があるかもしれない、日常生活の中でQRコードが活用されているシーンを5つ紹介します。
QRコード決済
買い物の支払いでレジにあるQRコードをスマートフォンで読み取るか、スマートフォンの画面に表示されたRコードを読み取ってもらい決済する。
SNSのアカウント登録
TwitterやLINEなどのSNSでアカウント情報を交換する際にQRコードを利用する。
ポスターやチラシ・商品の情報を確認できる
ポスターやチラシ・商品に印字されているQRコードを読み取って、その情報を見ることができる。
電子チケット
イベントや電車・飛行機のチケットにQRコードが利用されている。
テレビ番組の情報の読み取り
放送中のテレビ番組の情報をテレビ画面に表示されたQRコードを読み取って確認できる。
QRコードの構造と仕組み
見た目の複雑さから、一見するとQRコードには規則性がないように感じられますが、実は5つの要素で構成され作成されています。
① セル
セルはQRコード内にある白黒の正方形のマスで、2進数で言語を表現するように設定されています。
② ファインダパターン(切り出しシンボル)
QRコードの四隅にある正方形がファインダパターンです。位置検出・歪んだコードを検出する役割をしています。ファインダパターンがあるので、どの方向からでも読み取ることができます。
③ タイミングパターン
買い物の支払いでレジにあるQRコードをスマートフォンで読み取るか、スマートフォンの画面に表示されたRコードを読み取ってもらい決済する。
④ アライメントパターン
右下にある四角の小さな目玉模様がアライメントパターンです。アライメントパターンは各セルに起きる歪み・ズレを補正します。
⑤ フォーマット情報(誤り訂正機能)
ファインダパターンの周りを囲うのがフォーマット情報です。QRコードの誤りを訂正する情報が設定されています。
上記5つの要素で構成し、それぞれが役割を果たすことでQRコードが成り立つ仕組みになっています。
QRコードの読み取り⽅
スマートフォンでQRコードを読み取る際に、専用アプリを使用している方が多いのではないでしょうか。実は専用アプリを使わなくても簡単にQRコードを読み取れる方法があります。そこでiPhone・Androidスマートフォン別に簡単な方法を紹介します。
iPhoneでのQRコードの読み取り方
iPhoneでは標準カメラでQRコードを読み取ることができます。その設定は「ホーム画面」→「設定」→「カメラ」に移動して「QRコードをスキャン」をオンするだけです。その後、カメラを起動してQRコードを画面で捉えると読み取ってくれます。
AndroidスマートフォンでのQRコードの読み取り方
Androidスマートフォンの場合も、標準カメラでQRコードを読み取ることが可能で、使い方もiPhoneのようにカメラを起動してQRコードを画面に捉えるだけです。ただし、この方法は2019年ぐらい以降にリリースされた機種に限ります。もし、それ以外の機種ならば「Googleレンズ」の使用をおすすめします。GoogleレンズはGoogleアシスタントから起動するか、アプリをダウンロードすることもできます。Googleレンズもアプリを起動するだけでQRコードを読み取るので、とても簡単です。
まとめ
普段、何気なく使用しているQRコードを調べると、しっかりした仕組みで優れものだと言うことが分かりました。そして簡単に利用できるので、新しい読み取り技術が開発されない限り、今後も生活や様々な場面で使い続けられるでしょう。