【CSS】変数(カスタムプロパティ)を使ったWebデザインの効率化更新日:
はじめに
皆さん、【CSS】の変数(カスタムプロパティ)は使用されていますか?Webサイトのデザインってその構成上「同じ色」「同じフォントサイズ」「同じ線幅」など同様の数値を使っていますよね。ですが、CSS上ではclassのひとつひとつに同じ数値を指定する必要があって、その分レスポンシブも対応して…なんだかとっても非効率だと思いますよね。そんなあなたにおすすめしたいのが…(テレレレッテレー)「CSS Variables(カスタムプロパティ)」です。
CSS Variables(カスタムプロパティ)とは?
CSS Variables(カスタムプロパティ)は、CSSで使用される値を変数として保存し、簡単に参照できる機能です。この概念はCSSの世界に革命をもたらしました。CSS Variablesは、2014年にW3Cによって初めて仕様書に記載され、その後、主要なブラウザによって段階的に実装されてきました。この機能が登場する以前、Web開発者は繰り返し使用される値(例えば、特定の色やフォントサイズ)を手動で各クラスやIDに指定する必要がありました。これは時間がかかるだけでなく、エラーの可能性も高く、特に大規模なプロジェクトにおいては管理が困難でした。
CSS Variablesの導入により、これらの値を一箇所で定義し、サイト全体で簡単に参照することが可能になりました。これにより、デザインの一貫性が保たれるだけでなく、変更が必要な場合には変数の値を更新するだけで全体に反映されるようになります。この機能は、Webデザインの柔軟性とメンテナンスの効率性を飛躍的に向上させ、現代のWeb開発における重要な要素となっています。
基本的な使い方
CSS Variablesを使用する基本的なプロセスは、まず変数を定義し、それを使用することです。以下は、font-sizeとcolorを例に取ったコードの例です。
:root {
--main-font-size: 16px;
--main-color: #333;
}
body {
font-size: var(--main-font-size);
color: var(--main-color);
}
このコードでは、まず:rootセレクタを使用して、2つの変数–main-font-sizeと–main-colorを定義しています。:rootはCSSで最上位の要素を指し、ここで定義された変数は全てのHTML要素で利用可能になります。–main-font-sizeには16pxが、–main-colorには色コード#333(暗いグレー)が割り当てられています。
次に、bodyセレクタを使い、これらの変数を実際に使用しています。font-sizeプロパティとcolorプロパティに、var()関数を使用して変数を指定します。このようにすることで、body要素内の全てのテキストは16pxのフォントサイズと#333の色で表示されます。
この方法の利点は将来的にフォントサイズや色を変更したい場合、:root内の変数の値だけを変更すれば、それがサイト全体に自動的に適用される点にあります。これは、大規模なWebサイトやアプリケーションにおいて、デザインの一貫性を保ちながら効率的なメンテナンスを可能にします。
まとめ
CSS Variables(カスタムプロパティ)の使用は、Webデザインの効率性と一貫性を大幅に向上させます。これにより、デザインの変更やメンテナンスがより簡単になり、開発時間を短縮できます。今回紹介した基本的な使い方を始めに、ぜひあなたのプロジェクトにCSS Variablesを取り入れてみてください。