引っ越しが安い時期はいつ?国交省と引越し会社が示す繁忙期と避け方

引っ越しが安い時期はいつ?国交省と引越し会社が示す繁忙期と避け方

引っ越しが安い時期はいつ?国交省と引越し会社が示す繁忙期と避け方

カレンダーと文具が並ぶデスク

引っ越しの料金は、時期によって大きく変わると言われます。この記事では、国土交通省の発表(令和8年1月28日)や九州運輸局の「引越時期の分散に向けたお願い」(2026年2月12日更新)などの国の資料と、日本通運・アート引越センターの公式ページに書かれている内容だけをもとに、「安い時期」と「避けたい時期」を整理しました。公式ページに書かれていなかったことは、推測で補わず「確認できなかった」と記しています。内容は2026年11月に各ページを読んで確認したものです。引越し会社の記述は、その会社の公式な説明として扱い、国の資料と分けて紹介します。

国の資料でわかる、混む時期

国土交通省の発表(令和8年1月28日)では、引越は3月から4月にかけて依頼が集中し、3月の引越件数は通常月のおよそ2倍とされています。毎年、時期の分散への協力を呼びかけているのに、依然として3月・4月に依頼が集中しているため、本年もピーク時期を避けるなどの協力・検討をお願いする、という内容です。九州運輸局の「引越時期の分散に向けたお願い」(2026年2月12日更新)にも、3月は通常月と比べて引越件数が約2倍となり、ドライバーと車両の確保の観点から対応が難しくなっていると書かれています。

もう少し細かい時期については、国土交通省の資料(令和6年1月24日)に、例年の最繁忙期は3月中旬〜4月上旬で、ドライバーと車両の両面で対応が難しくなってきていると書かれています。同じ資料は、混雑予想カレンダーを参考に、2月以前または5月以降の引っ越しを検討するよう呼びかけています。なお、国土交通省の資料(平成31年1月18日)には、例年3、4、9、10月に依頼が集中するという記述もあります(平成31年の資料で、最新の資料ではありません)。

国土交通省の発表(令和8年3月13日)は、令和8年3月〜4月の予約状況(2月24日時点)をまとめたもので、4月第2週以降は比較的余裕がある状況だとしています。混雑時期をできるだけ避けた分散引越への協力が引き続き求められています。2027年春の予約状況については、今回の時点では国の資料を確認できませんでした。

料金は何割安くなるのか

国の資料には、時期をずらしたときの料金の差が、何割安くなるという数字では書かれていません。国土交通省の発表(令和8年1月28日)に載っているのは、分散引越をした利用者の声で、「3月末の土日の引越と比べて、引越代金が安くなった」「3月の最終週から引越時期をずらすことで、予約が取りやすくなった」というものです。

引越し会社の公式ページには、もう少し具体的な記述があります。日本通運(NXの国内引越サービス)の「引っ越しにかかる費用はだいたいいくら?」では、引越しの時期は通常期(5月〜2月)と繁忙期(3月〜4月)に分けられ、繁忙期のほうが費用は高くなると説明されています。年間でもっとも費用が高くなるのは3月で、繁忙期のなかでも3月下旬がもっとも高額になるため、可能であれば3月上旬か4月を選ぶよう勧めています。条件にもよりますが、通常期であれば繁忙期の費用の60〜90%程度で引っ越せる可能性があるという記述もあります。これは同社の説明であり、国の資料には同様の数字は確認できませんでした。

曜日や日付でも差が出る

引越し会社の公式ページでは、時期のほかに、曜日や日付による違いも説明されています。

国が決めている料金のしくみ

近畿運輸局の「引越料金のしくみ」によると、引越費用は「基準運賃+料金+実費+附帯サービス料」で構成されます。基準運賃には時間制と距離制があり、休日の運送には2割増、深夜・早朝の運送には3割増の料金が加算されると書かれています。一方で、3月・4月などの繁忙期に何割増しになるかは、このページでは確認できませんでした。ページには、運送会社ごとに届出運賃が異なるため、示された金額は目安であることも書かれています。

解約・延期についても決まりがあります。国土交通省の「引越運送業の契約のルールが変わります!」によると、平成30年6月1日施行の標準引越運送約款の改正で、解約・延期手数料は、当日が運賃及び料金の50%以内、前日が30%以内、前々日が20%以内になりました。九州運輸局の「引越時期の分散に向けたお願い」(2026年2月12日更新)も、直前の解約や延期は、手配済みの車両やドライバーを活用できなくなるため控えるよう求めています。引越し会社ごとの約款は異なる場合があるので、契約前に確認してください。

いつ頃から手配するか

アート引越センターの「引越しに必要な期間はどのくらい?」では、引越業者の手配は、新居が決まってすぐ、引越し予定日の約1か月半〜1か月前が目安とされています。同社では、3月中旬から4月中旬が繁忙期にあたり、長期の連休、土・日曜、月末も依頼が集中するため、早めの見積り依頼と希望日時の相談をすすめています。申込みが早すぎると受け付けてもらえない場合もあり、同社は引越日の3か月前から見積りができるとのことです。これは同社の案内で、ほかの会社の取り扱いは確認できませんでした。

公式ページで確認できたことの比較

国と引越し会社2社のページで確認できた内容を表にまとめます。「確認できなかった」は、読んだページにその記載がなかったという意味です。

項目国土交通省日本通運アート引越センター
混む時期3月〜4月に集中。3月は通常月の約2倍(最繁忙期は3月中旬〜4月上旬との記述は令和6年の資料)3月〜4月が繁忙期。3月が最も高く、特に3月下旬3月中旬〜4月中旬が繁忙期
安くなりやすい時期2月以前または5月以降を検討するよう呼びかけ(令和6年の資料)。4月第2週以降は比較的余裕(令和8年2月24日時点)通常期(5月〜2月)。繁忙期の60〜90%程度になる可能性(条件による)3月・4月、月末、金・土・日、祝日、大安以外は大幅な値引きも可能
避けたい日ピーク時期(3月末の土日など)金・土・日・祝、月末・月初、3月下旬〜4月上旬3月・4月、月末、金・土・日、祝日、大安
時間帯・曜日の工夫確認できなかったPM便、平日平日
手配の目安確認できなかった確認できなかった予定日の約1か月半〜1か月前(見積りは3か月前から)
料金の差の数字数字は確認できなかった(利用者の声のみ)繁忙期の60〜90%程度(同社の説明)確認できなかった

今回確認できなかったこと

  • 国の資料での、時期別の料金の差の数字(何割安くなるか)
  • 国の資料での、繁忙期の割増率(休日2割増、深夜・早朝3割増以外)
  • 2027年春の引っ越しの予約状況や混雑予想
  • 5月〜2月のなかで、特に安い月
  • サカイ引越センター・ヤマトなど、ほかの引越し会社の公式な時期別の説明

これらは、ほかのサイトの記述で補わず、空欄のままにしています。

まとめ

国の資料と、引越し会社の公式ページが共通して示しているのは、3月〜4月(特に3月下旬)に依頼が集中し、混雑や割引の少なさにつながるという点です。避ける場合の候補は、2月以前、5月以降、または4月第2週以降で、曜日は平日、時間帯はPM便などが挙げられていました。ただし、何割安くなるかは国の資料では確認できず、引越し会社の数字は各社の説明です。複数の会社で見積りを取り、内訳を確認してください。進学・就職・転勤で時期を選べない場合も、手配を早めに始めることが勧められています。

関連記事:引っ越しの初期費用、退去の立ち会いと敷金も、あわせて確認しておくと安心です。

荷造りの順番や段ボールの数の目安は、荷造りと段ボールの記事で、引越し会社の公式ページの内容を整理しています。

参考にした公式ページ

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