洗濯機の引っ越し、水抜きの順番とドラム式の輸送ボルト

洗濯機の引っ越しでは、「水抜きはどの順番でやるのか」「ドラム式は何か固定するのか」「運ぶときの注意は何か」で迷いやすいものです。この記事では、シャープ・日立・東京電力エナジーパートナーの公式ページに書かれている内容だけをもとに整理しました。公式ページに書かれていなかったことは、推測で補わず「確認できなかった」と記しています。内容は2026年11月に各ページを読んで確認したものです。
三つの公式ページで共通していたこと
- 運搬の前に、給水ホースと排水ホースの水を抜く(シャープ・日立・東京電力エナジーパートナーのいずれも案内)
- 水抜きの順番は、先に給水ホース、そのあとで排水ホース(シャープ・東京電力エナジーパートナーが明記。日立も手順がこの順に書かれている)
- 水抜きの手順は機種で異なるため、取扱説明書で確認する(シャープ・東京電力エナジーパートナー・日立のいずれにも、機種で違うという趣旨の記載あり)
- 電源コードやホースは、運搬中に壊れないよう本体に固定し、外した部品はまとめて保管する
水抜きの順番:縦型の場合
シャープの全自動洗濯機・タテ型洗濯乾燥機の水抜きのページに、全自動洗濯機・タテ型洗濯乾燥機の手順が一例として載っています。先に給水ホース、そのあとで排水ホースの水を抜きます。準備するものは、不要なタオルと、ホースから出る水を受ける洗面器などです。
- 水道の蛇口を閉じる
- フタを閉めて電源を入れ、「水量」ボタンを押して「スタート」を押す
- スタートから10秒後に電源を切り、水栓つぎてから給水ホースを外す。ホース内の残水は洗面器などで受ける
- (排水ホース側)電源を入れ、「脱水」を押してスタートする
- 脱水が終わったらフタを開け、槽内の水分をタオルなどでふく。洗剤投入ケースがあれば外してふき、元に戻す
- 床が濡れないよう、タオルと水受けを用意して、排水口から排水ホースを抜き、本体とホース内の残水を出す
- 排水ホース先端のフックを、本体側面のホース掛けに取り付ける
操作のボタン名や運転時間は、機種によって違います。日立のFAQ(水抜き)では、給水ホース側の運転時間をタテ型で約1分としており、シャープの「10秒後」とは数字が違います。数字の差は機種や操作の違いによるものと考え、お使いの洗濯機の取扱説明書を優先してください。
水抜きの順番:ドラム式の場合
シャープのドラム式の水抜きのページでは、ドラム式は「給水ホース」→「糸くずフィルター」→「排水ホース」の順に水を抜くと案内されています。縦型にはない、糸くずフィルターの水抜きが入る点がちがいです。
- 水道の蛇口を閉じ、ドアを閉めて電源を入れる
- 「コース」を「槽洗浄」に合わせて「スタート」を押し、15秒後に電源を切る。そのあと蛇口を閉めたまま給水ホースを外し、残水を洗面器で受ける
- 電源を入れ直し、「脱水」を「脱水1分」にして運転する
- ドアを開けてドラム内の水分をふく。洗剤投入ケースに水が残っていることがあるため、外してふき取る
- タオルと水受けを用意し、糸くずフィルターのつまみを少しずつゆるめて水を出す。水が出なくなったらフィルターを引き出し、水分をふいて元に戻す
- 排水口から排水ホースを抜き、本体とホース内の残水を出す。最後に、先端のフックを本体側面のホース掛けに掛ける
同じページには、フィルターを元に戻す前に、パッキン・ネジ部・本体の取り付け口の汚れを落とすよう書かれています。汚れたまま取り付けると、フィルターがゆるんだり水漏れしたりするおそれがあるためです。東京電力エナジーパートナーのページも、ドラム型は給水ホースの水抜きのあとに糸くずフィルターの水抜きも行うよう案内しています。一方、筒型で本体の下部に差し込むタイプの糸くずフィルターは、構造上、水がたまっている可能性があるとも説明しています。
日立のFAQ(水抜き)では、給水ホース側の運転時間はドラム式が約10秒です。シャープの15秒とは違いますが、どちらも一例の手順で、機種により異なります。なお、同じ日立のページには、糸くずフィルターについての記載は確認できませんでした。
ドラム式は輸送用ボルトを確認する
シャープの引っ越し前の準備のページには、ドラム式は輸送用の固定ねじ(輸送ボルト)が必要で、手元に保管されているか早めに確認するよう書かれています。なくした場合は部品として取り寄せることになり、購入した販売店に相談するよう案内されています。
日立のFAQ(移動や運搬のご注意)にも、ドラム式は運搬のとき本体背面に輸送用ボルトを取り付け、設置するときに外すと書かれています。付けたまま運転すると、振動や騒音が大きくなって故障するおそれがあるとのことです。日立のFAQ(輸送用ボルト)では、ボルトは運搬中にドラムが動いて壊れないように固定するもので、輸送用ボルトと取り外し用のスパナは紛失しないよう保管し、紛失した場合は家電量販店・日立のお店・インターネットショップの「パーツショップ」で買えると説明しています。ボルトの本数や形状は製品によって違い、取り付けは2人以上で行うとされています。
運ぶ前にやること:コード・ホース・付属品
シャープの引っ越し前の準備のページでは、水抜きのあと、ドラム内やパッキンの水分をふき取ることが案内されています。電源コードとアース線は、巻いた状態でビニール袋に入れて本体にテープで固定し、排水ホースもテープで本体に留めます。給水つぎて・給水ホース・ふろ水ポンプなどの付属品は、ビニール袋にまとめて紛失しないよう保管し、取扱説明書も忘れないように、とのことです。
日立のFAQ(水抜き)には、運搬の前に排水ホースに水が残っていないか確認し、運搬中に壊れないようテープで本体に固定するよう書かれています。洗剤自動投入のタンクに洗剤や柔軟剤が残っている場合は、別の容器に移し、液漏れを防ぐためにタンクを手入れするようにも案内されています。同じページには、槽内に水がなくても手で回すと水が流れるような音がすることがあるが、これはバランスリング内の液体が動く音で、水が残っているわけではないという説明もあります。
東京電力エナジーパートナーは、取り外した部品をビニール袋にまとめて洗濯機に貼り付けておくと、搬入後の取り付けがスムーズになると説明しています。水抜きにかかる時間は30分〜1時間ほどで、引っ越しの前日に行うとよいとされています。シャープの引っ越し前の準備のページにも、水抜きは「お引っ越し前日までに行うこと」として挙げられています。
運ぶときの注意
日立のFAQ(移動や運搬のご注意)では、運搬は2人以上で行い、本体を引きずると部品や排水ホースが壊れるおそれがあるため、側面・後面・底面の取っ手を持つよう案内されています。設置は販売店または専門業者に依頼すること、搬入のときは作業スペースも必要なので事前に配送業者へ相談することも書かれています。
東京電力エナジーパートナーは、ベランダからの搬入はクレーンなどを使って複数人で行うため、自分では行わず引っ越し業者などの専門家に頼むよう勧めています。アース線は自分で取り付けることもできますが、心配な場合は電気工事店や販売店に依頼できるとしています。
新居に置くときの確認
東京電力エナジーパートナーは、設置場所は平らで安定したところにし、キャスター付きの台や段差のある場所、強度が足りない場所は避けるよう案内しています。排水ホースはなるべく地面に対して水平にし、10cm以上盛り上がると排水が流れにくくなること、ホースがつぶれていないか、本体の底面と接触していないかを確認することも書かれています。給水ホースをつなぐときは、ナットと給水弁のネジを水平に合わせ、傾けて締めないこと、つなぎ目のサビや汚れをふき取ることも案内されています。
シャープの引っ越し前の準備のページは、排水口の位置や防水パンの形によって排水ホースの処理が変わるため、設置場所を事前に確認するよう案内しています。さらに、壁や左右とのすき間、前方と上方をあけることなど、置き場所の条件が細かく書かれていますが、数字は機種ごとに違います。日立のFAQ(移動や運搬のご注意)でも、ドラム式・タテ型洗濯乾燥機・全自動洗濯機で、必要なすき間が違うと説明されています。引っ越し前に、新居の置き場の寸法と、お使いの機種の据付説明書を見比べておくと安心です。
公式ページで確認できたことの比較
三つのページで確認できた内容を表にまとめます。「確認できなかった」は、読んだページにその記載がなかったという意味です。
| 項目 | シャープ | 日立 | 東京電力エナジーパートナー |
|---|---|---|---|
| 縦型の水抜きの順 | 給水ホース→排水ホース | 給水ホース→槽と排水ホース(脱水1分) | 給水ホース→排水ホース(逆だと床に水が漏れると説明) |
| ドラム式の水抜きの順 | 給水ホース→糸くずフィルター→排水ホース | 糸くずフィルターについての記載は確認できなかった | 給水ホースのあとに糸くずフィルターの水抜きも行う |
| 給水ホース側の運転 | タテ型は水量→スタートから10秒後に電源を切る。ドラム式は槽洗浄で15秒後 | ドラム式は約10秒、タテ型は約1分(槽洗浄) | 標準コースで約1分 |
| 排水ホース側 | 脱水を運転し、排水口から排水ホースを抜く | 脱水1分 | 一番短いコースで脱水し、排水ホースを外して本体を軽く傾ける |
| 輸送用ボルト(ドラム式) | 必要。紛失時は販売店に相談して部品を取り寄せる | 運搬時に背面へ取り付け、設置時に外す | 記載を確認できなかった |
| 運ぶ人数 | 記載を確認できなかった | 2人以上 | 運搬の人数は記載を確認できなかった。ベランダ搬入は専門業者を勧める |
| 水抜きの時期 | お引っ越し前日までに | 記載を確認できなかった | 前日に行うのがよい(所要30分〜1時間) |
今回確認できなかったこと
- パナソニック・東芝など、ほかのメーカーの公式な引っ越し手順(今回は公式ページを見つけられませんでした)
- 洗濯機を運ぶときの向き(立てて運ぶか、倒してよいか)についての公式な記述(シャープ・日立・東京電力エナジーパートナーのページでは確認できませんでした)
- 縦型の輸送用固定部品についての記述(日立・シャープ・東京電力エナジーパートナーのページでは、縦型についての記載を確認できませんでした)
- お使いの機種ごとの、水抜きの運転時間や糸くずフィルターの位置
これらは、ほかのサイトの記述で補わず、空欄のままにしています。
まとめ
洗濯機の引っ越しの基本は、前日までに給水ホース、そのあとで排水ホースの水を抜き、コードやホースを固定して、2人以上で運ぶことです。ドラム式は糸くずフィルターの水抜きと輸送用ボルトの確認が加わります。ボタンの操作や運転時間はメーカーや機種で違うため、迷ったときは取扱説明書とメーカーの公式サポートを優先してください。
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