エアコンの引っ越しは自分で外さない、各社公式の注意点と移設の確認事項

エアコンの引っ越しは自分で外さない、各社公式の注意点と移設の確認事項

エアコンの引っ越しは自分で外さない、各社公式の注意点と移設の確認事項

白い壁に取り付けられたエアコンの室内機

エアコンは、引っ越しのときに自分で外せるのか、誰に頼めばよいのか、新居では何を確認しておくのか、迷いやすい家電です。この記事では、パナソニック・三菱電機・日立・富士通ゼネラル・シャープ・ダイキンの公式ページに書かれている内容だけをもとに整理しました。公式ページに書かれていなかったことは、推測で補わず「確認できなかった」と記しています。内容は2026年11月に各ページを読んで確認したものです。

公式ページが共通して書いていたこと

今回読んだメーカーのページ・取扱説明書で共通していたのは、次の点です。

  • 取り外しや据え付け(移設)は、自分で行わず、購入した販売店または専門業者に頼む(パナソニック・三菱電機・日立・富士通ゼネラル・シャープが案内)
  • 工事に不備があると、水漏れ・感電・火災などの原因になる(パナソニック・三菱電機・日立・シャープが案内。パナソニックは故障や破裂にも触れている)
  • 冷媒のフロン類は、回収するなど環境に配慮した扱いが必要(日立・富士通ゼネラル・シャープが案内。ダイキンの小売販売店向けページも、取り外し前にポンプダウン作業が必要としている)

メーカーごとの公式の案内

パナソニック「家電の引越しで気をつけること」のページでは、エアコンの取り外し・取り付けには専門的な技術が必要で、据え付け工事に不備があると、機器の故障や破裂、水漏れ、感電・火災のおそれがあると説明されています。据え付けや移設工事は、お買い求めの販売店または専門業者に頼み、お客様ご自身では据え付けしないよう書かれています。同じページには、エアコンは消費電力が大きく、ほかの機器とコンセントを併用すると過電流でブレーカーが落ちやすくなり、発熱による火災につながるおそれがあるため、専用のコンセントがあるか確認するよう案内されています。

三菱電機のよくあるご質問「エアコンの据付や移設(取外し)は自分でできますか」では、お客様ご自身では据え付けないよう案内されています。理由は、安全や機能を確保できないためです。据え付けは「お買上げの販売店」に頼むこと、お客様自身で分解・改造・修理・移動再設置をしないことも書かれており、移設の場合は「お買上げの販売店」または三菱電機の修理窓口に頼むとされています。不備があると、水漏れや感電・火災の原因になるという説明です。

日立のよくあるご質問「エアコンの設置(据付け)・移設・取り外しについて」では、日立は設置・移設・取り外しの工事と、これらに関する問い合わせを受け付けていないと書かれています。購入した販売店や設置業者に相談するよう案内されており、お客様ご自身による据え付け・移設・取り外し・分解は、水漏れ、感電、火災の原因になるおそれがあるため行わないよう注意されています。家庭用エアコンのフロン類は地球温暖化への影響が大きく、設置・移設・取り外しのときは環境に配慮した方法で冷媒を抜き取ることが推奨されている、とも説明されています。

富士通ゼネラルのよくあるご質問は、エアコンの取り外し工事をお客様自身でしないよう求めています。工事には専門の技術が必要で、自分で行うと思わぬ事故やけがの原因になるとのことです。法規制により、エアコンの冷媒フロンは回収して適切に処理しなければならないとも書かれています。相談先は、購入した販売店または同社のコールセンターです。

シャープのエアコン(AC-B40A3など)の取扱説明書には、エアコンを取りはずしたり再据え付けしたりする場合は、冷媒の回収など専門の技術が必要なので、お買いあげの販売店に依頼するよう書かれています。その場合は、移設にかかる実費が必要になるとのことです。同じ説明書には、移設・修理・廃棄のときにはフロン類の回収が必要とも書かれています。

ダイキンの小売販売店向けページには、家庭用エアコンの室内外ユニットや接続配管の中には相当量の冷媒フロンが入っており、そのまま配管を外すと大気中に放出されて、オゾン層破壊や地球温暖化の原因になること、取り外し前にポンプダウン作業が必要なことが書かれています。作業の手順は専門の工事向けの内容なので、この記事では取り上げません。

新居で確認しておきたいこと

ダイキンの「エアコン交換の工事や費用について知っておきたいこと」では、取り付けの前に確認するポイントが挙げられています。このページは取り付け(新設・交換)の内容で、引っ越しの移設も同じ扱いになるとは書かれていません。また、標準工事の内容は販売施工店によって異なると書かれているので、参考として読んでください。

  • 室内機・室外機に必要な設置スペースがあるか(必要な寸法は商品によって異なる)
  • 室内機の近くに、ブレーカーから直接つながる専用コンセントがあるか。床面付近のコンセントや延長コードを使う場合は追加工事になる
  • コンセントの形状が、取り付ける機種の電圧・電流に合っているか
  • 配管用の穴が開いているか。壁が鉄筋コンクリート・軽量鉄骨・タイルなどの場合は、穴あけに追加料金がかかる
  • 室内機と室外機を同じ階に設置できるか。階が違うと高所作業のため追加料金がかかる
  • 室外機を地面やベランダの床面に置けるか。二段置き・屋根上・天吊り・壁面設置は追加工事になる
  • 賃貸・集合住宅では、穴あけやコンセント工事に管理会社の事前許可が必要

日立のページには、既設の配管を再利用できる条件として、配管の厚さが0.8mm(JIS規格の配管)であること、配管の径が新しいエアコンと一致していることが書かれています。新居に前の入居者のエアコン用の配管が残っている場合などは、再利用できるかどうかを工事の依頼先に確認してください。

公式ページで確認できたことの比較

メーカーごとの記述を表にまとめます。「確認できなかった」は、読んだページにその記載がなかったという意味です。

項目パナソニック三菱電機日立富士通ゼネラルシャープ
自分での取り外し・移設自分で据え付けしない自分で据え付け・移動再設置しない自分で据え付け・移設・取り外し・分解しない自分で取り外さない自分でしない(販売店または専門業者に依頼)
依頼先販売店または専門業者お買上げの販売店(移設は、販売店または三菱電機の修理窓口)購入した販売店・設置業者(日立は工事を受け付けていない)購入した販売店、または同社のコールセンターお買いあげの販売店(または専門業者)
不備があったときの危険故障、破裂、水漏れ、感電・火災水漏れ、感電・火災水漏れ、感電、火災思わぬ事故やけが水漏れ・感電・火災・けが(取扱説明書の安全上の注意)
冷媒フロン記載を確認できなかった記載を確認できなかった環境に配慮した方法での抜き取りが推奨回収して適切に処理(法規制)回収が必要
移設の費用記載を確認できなかった記載を確認できなかった記載を確認できなかった記載を確認できなかった移設にかかる実費が必要(金額は記載を確認できなかった)

今回確認できなかったこと

  • 移設工事の料金の相場や目安(公式ページでは金額を確認できませんでした)
  • 引っ越し当日の取り外しから取り付けまでの所要時間
  • ダイキン・東芝キヤリアなど、今回の表に入れなかったメーカーの、引っ越しの移設についての案内
  • 引っ越し業者がエアコンの移設を請け負うときの、各社の公式な条件

これらは、ほかのサイトの記述で補わず、空欄のままにしています。

まとめ

エアコンの引っ越しは、取り外しも取り付けも、購入した販売店または専門業者に頼むのが、公式ページに共通する案内でした。冷媒のフロン類は回収が必要で、自分で配管を外すことは勧められていません。新居では、専用コンセント・配管の穴・室外機の置き場所・賃貸の管理会社の許可を、早めに確認しておくと安心です。費用や日程はメーカーの公式ページでは確認できなかったため、依頼先に直接問い合わせてください。

関連記事:洗濯機の引っ越し、冷蔵庫の引っ越しも、あわせて確認しておくと安心です。

賃貸住宅の退去時にエアコンの撤去が必要になる点などは、退去の立ち会いの記事で国土交通省の資料の内容を整理しています。

エアコンを処分する場合の家電リサイクル法の手続きと費用は、引っ越しの不用品処分・家電リサイクルの記事にまとめています。

参考にした公式ページ

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