引っ越しの荷造りは奥の部屋から、段ボールの数と詰め方を公式情報で整理

引っ越しの荷造りは、何から始めるか、段ボールは何枚いるか、何をどの箱に入れるかで迷いやすい作業です。この記事では、日本通運(NXの国内引越サービス)の「引越しの荷造りのコツ」、アート引越センターの「荷造りの流れや梱包に必要な物・コツについて」など、引越し会社の公式ページと、国土交通省のページにある標準引越運送約款に書かれている内容だけをもとに整理しました。公式ページに書かれていなかったことは、推測で補わず「確認できなかった」と記しています。内容は2026年11月に各ページを読んで確認したものです。引越し会社の記述は、その会社の説明として紹介します。
荷造りは何から始めるか
日本通運(NXの国内引越サービス)の「引越しの荷造りのコツ」では、荷造りの手順を次の5つに分けています。不用品の処分から始め、普段使わないものから箱詰めする、という順番です。
- 不用品を処分する。引っ越しの1か月前頃から始めると安心で、粗大ごみは希望日に回収されないことがある
- 荷物をグループ分けする。同じ種類の荷物をまとめ、ワレモノはワレモノだけでまとめて「ワレモノ注意」と目立つように書く
- 引っ越しの約2週間前から、使わないもの(オフシーズンの衣類・家電、買い置きの日用品や食品、本・CDなど)を梱包する
- まだ使う可能性のあるもの(契約書、工具、掃除道具、文房具など)は、箱に入れても封をせず、使うたびに取り出す
- 引っ越し当日に、すべての箱に封をする
アート引越センターの「荷造りの流れや梱包に必要な物・コツについて」も、荷造りは奥の部屋の普段使わないものから進めるのが原則だとしています。出入口が荷物でふさがれないようにするためです。引越当日まで使うものや新居ですぐ必要になるものは後回しにし、季節違いの衣類・家電・雑貨は先に梱包します。段ボールは部屋ごとに分けて、直前まで使いそうなものは封をせずに置いておく、という案内もあります。アート引越センターのご質問「梱包はどこから始めたらいいの?」には、遅くても2、3日前から準備を始めるようにと書かれています。
段ボールは何枚いるか
段ボールの目安は、会社によって違います。日本通運(NXの国内引越サービス)の「引越しの荷造りのコツ」には、世帯別の目安として、単身で10〜15枚、2人で20〜30枚、3人で30〜50枚、4人で50〜80枚と書かれています。間取り別では、1Rで約10枚、1DKで20〜40枚、2DKで40〜60枚、3DKで50〜80枚です。引越し業者に頼むと段ボールを用意してもらえますが、数枚は自分で用意しておくと安心とのことです。
アート引越センターの「単身引越しのダンボール数」では、一人暮らしの場合は10〜20枚程度を使うケースが多いとして、荷物量別の目安が載っています。荷物が少ない場合や家電付きの物件へ引っ越す場合は10〜15枚程度、一般的な場合は15〜20枚程度、本・衣類・食器・キッチン用品が多い場合は20〜25枚程度、さらに多い場合は25〜30枚以上です。アート引越センターの「知っていると便利な梱包資材」には、4人家族になると100枚以上が目安と書かれています。日本通運の4人世帯の目安(50〜80枚)とは数字が違うため、あくまで会社ごとの目安として見てください。
段ボールのサイズと組み立て方
日本通運のよくあるご質問「箱詰めのコツはありますか?」では、同社の段ボールはSサイズとMサイズの2種類で、食器や本などの重いものはSサイズに、台所用品・小物・衣類はMサイズに入れるとされています。詰め過ぎて重くなったり、ふたが山なりになったりすると、重ねたときに荷崩れしやすくなるため注意するよう書かれています。アート引越センターのアート引越センターの「単身引越しのダンボール数」にも、本・雑誌・食器・CDは小さめの箱、衣類・タオルは大きめの箱という使い分けが載っています。自分で持ち運べるくらいの重さにすると、荷造りや荷解きの負担が軽くなるとのことです。
組み立て方は、日本通運(NXの国内引越サービス)の「引越しの荷造りのコツ」に次のように書かれています。底になる面を上にして立て、短い内フラップを先に、長い外フラップをあとに折ります。外フラップの合わせ目にガムテープを貼り(一字貼り)、大きい箱や重い荷物の箱は、もう1枚のテープで十字に貼って(十字貼り)強度を上げます。ガムテープを使わず、底を組み合わせるだけの方法は、底が抜けやすいため避け、中身が軽くても必ずテープを貼るようにとされています。アート引越センターも、底を十字にテープで留めると強度が増すとしています。同社のページでは、避けたい梱包として、ヒモがけ、袋詰め、箱の盛り上がり、段ボールの組み込み(重いものを入れると底が抜ける恐れがあるとされています)が挙げられています。
品目別の詰め方
日本通運(NXの国内引越サービス)の「引越しの荷造りのコツ」とアート引越センターの「荷造りの流れや梱包に必要な物・コツについて」の、主な品目別の案内を整理します。
- 茶碗・お皿・コップ:緩衝材(新聞紙など)で一つずつ包む。お皿は上からの力に弱いので縦にして入れ、箱の底にはタオルなどを敷く(日本通運)。食器は基本的に立てて詰め、すき間には緩衝材を詰める(アート引越センター)
- 刃物:刃先が出ないように、箱や厚紙を二つ折りにして包み、テープで固定する(日本通運・アート引越センター)
- 鍋・フライパン:重いものを下にして、間に緩衝材を挟み、すき間にも詰めて動かないようにする(日本通運)
- 調味料・液体のボトル:キャップをテープで固定するか、ラップと輪ゴムで留め、ビニール袋にまとめる。瓶は緩衝材で保護する(日本通運)
- 本:背表紙を上にして並べる。重いので小さめの箱を使い、入れすぎない(日本通運)。大きめの箱だと底が抜ける恐れがあるため、小さめの箱に梱包する(アート引越センター)
- 布団:布団袋に入れる。袋がなければ大きめの箱やビニール袋を使う(日本通運)
- 洋服:ハンガーのまま運べるハンガーボックスがあればそれを使う。なければ箱に入れ、シワを防ぎたいものは大きめの箱に入れる(日本通運)
箱への書き方と、すぐ使うものの扱い
日本通運のよくあるご質問「箱詰めのコツはありますか?」では、箱に運び先の部屋や場所と品名をマーカーで書くよう案内されています。天面に書くと重ねたときに見えなくなるため、必ず側面に書くとのことです。アート引越センターの「単身引越しのダンボール数」にも、中身の種類を上面と側面の両方に書くこと、「すぐ使う」「割れ物注意」などの注意書きも記載することが書かれています。洗面用品・充電器・仕事道具・着替えなど、引っ越し直後に使うものは、ほかの荷物と分けて、一つの箱にまとめ、「すぐ使うもの」と分かるようにしておくと安心だとされています。
荷造りの前に確認したい家電・貴重品
アート引越センターの「荷造りの流れや梱包に必要な物・コツについて」には、荷造りのための事前準備として、次の点が挙げられています。
- 冷蔵庫:引越前日までに中を空にして電源を抜き、製氷皿の水も捨てる
- 洗濯機:排水ホースなどの水を完全に抜く。ドラム式は付属の固定ボルトを取り付ける
- 石油ストーブ:燃料を完全に抜き、点火用の電源も外す
- 現金、通帳、印鑑、重要書類、貴金属、カードなど:まとめて持ち運び、自分で管理する
- パソコン:引越前に大切なデータをバックアップする。データの補償はできないとされている
家電の手順は、冷蔵庫の引っ越し、洗濯機の引っ越し、エアコンの引っ越しの記事で、公式ページの内容を整理しています。なお、日本通運(NXの国内引越サービス)の「引越しの荷造りのコツ」の貴重品の項目は、見出しと関連ページへのリンクだけで、具体的な内容は書かれていませんでした。
国の約款でわかる、荷造りと貴重品のルール
国土交通省のページに載っている標準引越運送約款(平成15年までの改正を反映した版)には、荷造りについて、荷送人(依頼する人)は運送に適するように荷造りする責任があると書かれています。運送に適さない場合は、引越し会社が必要な荷造りを求めるか、依頼者の負担で行います。現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャッシュカード、印鑑などの貴重品は、荷送人が携帯できるものとして、引受けを断られる場合があるとされています。
荷物が壊れたときについては、同じ約款に、一部の滅失やき損は、引渡日から3か月以内に通知しないと責任が消滅すること、荷物を受け取った日から1年で時効になることが書かれています。このページは古い改正までの版で、最新の約款や各社の約款では内容が違う場合があるため、引越し会社の約款も確認してください。
公式ページで確認できたことの比較
会社や国のページで確認できた内容を表にまとめます。「確認できなかった」は、読んだページにその記載がなかったという意味です。
| 項目 | 日本通運 | アート引越センター | 国土交通省(標準引越運送約款) |
|---|---|---|---|
| 荷造りの順番 | 使わないものから。約2週間前に使わないものを梱包 | 奥の部屋の普段使わないものから。遅くても2、3日前から準備 | 荷造りは依頼者の責任 |
| 段ボールの枚数 | 単身10〜15枚、4人50〜80枚、1R約10枚、3DK 50〜80枚 | 一人暮らし10〜20枚程度、4人家族100枚以上 | 確認できなかった |
| サイズの使い分け | Sは食器・本、Mは台所用品・小物・衣類 | Sは食器・本、Mは衣類など | 確認できなかった |
| 封をする時期 | 当日にすべての箱に封をする。まだ使うものは封をしない | 直前まで使いそうなものは封をせず置く | 確認できなかった |
| 箱への書き方 | 運び先と品名を側面に書く | 種類を上面と側面に書く | 確認できなかった |
| 貴重品 | 具体的な内容は確認できなかった | まとめて持ち運び、自分で管理する | 引受けを断られる場合がある |
今回確認できなかったこと
- 国や公的機関の資料での、段ボールの枚数やサイズの目安
- サカイ引越センター・ヤマトなど、ほかの引越し会社の公式な荷造りの案内
- 段ボールを無料で何枚もらえるかなど、各社のサービス内容の違い
- 最新の標準引越運送約款での、荷物の破損の通知期限
これらは、ほかのサイトの記述で補わず、空欄のままにしています。
まとめ
荷造りは、不用品の処分から始め、使わないものから、奥の部屋から進めるのが、日本通運・アート引越センターに共通する案内でした。段ボールは、重いものは小さい箱、軽いものは大きい箱に入れ、底は十字にテープで貼り、側面に中身と運び先を書きます。枚数は会社によって目安が違うので、見積りのときに、何枚用意してもらえるか確認してください。
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