マイナンバーカードの住所変更はどこでする?期限と必要なもの

引っ越しをしたら、マイナンバーカードの住所も新しくする必要があります。「いつまでにすればいいの?」「役所のどこへ行けばいいの?」「暗証番号がたくさんあって分からない」と、手続きの前に不安になる人は多いはずです。期限を過ぎると、カードが失効してしまう場合もあるため、先に流れをつかんでおきましょう。
この記事では、マイナンバーカードの住所変更の期限、手続きできる場所、必要なもの、暗証番号の違い、署名用電子証明書の再発行、家族や代理人が手続きするときの注意点を整理します。地方公共団体情報システム機構(J-LIS)、マイナポータル、総務省、各市の公式ページで確認できた内容をもとに書きました。窓口の受付時間や必要書類は市区町村ごとに違うため、手続きの前に、お住まいの市区町村のページも確かめてください。
マイナンバーカードの住所変更は引っ越しの何日以内?
引っ越しでカードの住所が変わったときは、14日以内に市区町村へ届け出て、カードの記載内容を変更する必要があります。地方公共団体情報システム機構(J-LIS)の案内です。マイナポータルの「引越し関連手続一覧」も、別の市区町村へ引っ越す場合は、引っ越した日から14日以内に転入届を出すよう案内しています。同じ市区町村の中で引っ越す場合は、引っ越した日から14日以内に、転居届を出します。
期限を過ぎると、カード自体が使えなくなります。マイナポータルの案内では、転入届を14日以内に出さないと、マイナンバーカードは失効します。福岡市は、転出予定日から30日を過ぎた場合と、転入日から14日を過ぎた場合は、カードが失効して廃止になるとしています。総務省の資料にも、引っ越しの際、転出予定日から30日、転入した日から14日を過ぎても転入届をしなかったときは、カードが失効すると書かれています。
転入届のときにカードを出さなかった場合は、別の期限があります。マイナポータルの案内では、転入届を出した日から90日以内に、カードの継続利用の手続きをする必要があります。総務省の資料にも、転入先の市区町村でカードの提出をしないまま90日が過ぎると、カードが失効すると書かれています。
マイナンバーカードの住所変更ができる場所
住所変更は、新しい住所の市区町村の窓口で、転入届や転居届と同時に行います。引っ越し先の市区町村が変わる場合は、転入届を出す窓口で、カードの住所を書き換えてもらう流れです。名古屋市は、届け出にあたってマイナンバーカードを持ってくるよう案内していて、カードに新しい住所を記載します。
同じ市区町村の中で引っ越すときは、手続きができる窓口が広い場合もあります。仙台市は、市内で引っ越す人が、住所変更の手続きと合わせてカードを持っていけば、旧住所地の区役所や総合支所でも手続きできるとしています。住所変更の届け出を済ませたあとに、日を改めて変更だけを手続きするなら、マイナンバーカード特設センターも使えます。ただし、引っ越しの届け出そのものは、住んでいる区役所や総合支所で行います。
転入届の手続き全体については、一人暮らしの引っ越しやることリストの記事でも確認できます。
マイナンバーカードの住所変更に必要なもの
| 必要なもの | 内容や注意点 |
|---|---|
| マイナンバーカード | 転入届や転居届のときに持っていく。家族全員がカードを持っているなら、全員分を持っていく(千葉市、中央区の案内) |
| 住民基本台帳用の暗証番号 | 4桁の数字。住所変更の手続きで入力する(横浜市、仙台市の案内) |
| 本人確認書類 | 窓口に来る人の運転免許証やパスポートなど(中央区の案内) |
| 署名用電子証明書の暗証番号 | 署名用電子証明書も再発行するなら必要(6〜16桁の英数字) |
※2026年10月30日時点の公的機関の案内です。顔認証マイナンバーカードは、暗証番号の入力が不要だと、中央区が案内しています。
マイナンバーカードの暗証番号は4種類
カードの暗証番号は、使う場面ごとに4種類あります。住所変更の手続きで窓口で聞かれるのは、住民基本台帳用の4桁です。福岡市のページには、署名用電子証明書が6から16桁の英数字、利用者証明用電子証明書が4桁の数字、券面事項入力補助用が4桁の数字、と書かれています。
| 暗証番号 | 桁数 | 主な場面 |
|---|---|---|
| 住民基本台帳用 | 4桁の数字 | 引っ越しなどで、市区町村の窓口でカードの住所を変更するとき |
| 署名用電子証明書 | 6〜16桁の英数字 | 電子証明書を使った申請などで使う。引っ越しで失効する |
| 利用者証明用電子証明書 | 4桁の数字 | マイナポータルへのログインや、証明書のコンビニ交付などで使う |
| 券面事項入力補助用 | 4桁の数字 | 券面の情報(住所や氏名など)を入力するときに使う |
暗証番号が分からなくなったときは、カードを持って、住民票のある市区町村の窓口で再設定をします。住所変更の窓口で暗証番号が分からないと、手続きを進められないことがあります。引っ越しの前に、確認しておきましょう。
引っ越しで署名用電子証明書は失効する
住所が変わると、カードに入っている署名用電子証明書は失効します。総務省の資料では、引っ越しや婚姻など、氏名・住所などの4つの情報が変わった場合は、署名用電子証明書だけが失効すると説明されています。署名用電子証明書には、氏名、住所、生年月日、性別が記載されているため、引っ越しで住民票の記載と食い違うからです。
引き続き使う場合は、再発行の手続きが必要です。静岡市は、住所や氏名の変更に伴い、署名用電子証明書は自動的に失効するため、使い続けるなら再発行の手続きが必要としています。再発行は、原則として本人が行います。一方で、証明書のコンビニ交付やマイナポータルを使うために必要な利用者証明用電子証明書は、住所や氏名の変更に伴う手続きはなく、引き続き使えます。
マイナポータルの引越しワンストップサービスで、転出届を出した場合も同じです。マイナポータルの案内では、転出予定日に、署名用電子証明書は自動的に失効します。転入先の窓口で、署名用電子証明書の更新をお願いします。マイナ免許証を持っている人は、この失効に特に注意が必要です。警察庁のFAQによると、署名用電子証明書が失効したままだと、免許情報の自動変更が行われないためです。
家族や代理人がマイナンバーカードの住所変更をするとき
同じ世帯の人が、代わりに手続きすることもできます。横浜市の案内では、同一世帯員が行く場合は、窓口に来る人の本人確認書類と、本人のマイナンバーカードが必要です。別世帯の任意代理人の場合は、手続き後に区役所から暗証番号を確認する照会書兼委任状が本人に郵送され、それに署名や暗証番号を記入して、任意代理人が区役所へ提出する流れです。仙台市も、同じ照会書兼回答書の方式を案内しています。
署名用電子証明書の再発行は、原則として本人の手続きです。静岡市は、同一世帯員でも委任状などが必要としています。横浜市と仙台市は、転入・転居の届け出と同じ日に限り、同一世帯員が、封をした委任状兼暗証番号記載書を預かって手続きできるとしています。
追記欄に余白がないときはカードの再発行が必要
カードの表面には、新しい住所を書き足す追記欄があります。この欄に余白がなくなると、新しい住所や氏名を書き込めないため、カード自体を再発行します。静岡市の案内では、旧カードと交換で、費用はかかりません。再発行の申請は、初めてカードを作るときと同じ手続きが必要です。追記欄の余白がなくて変更できなかった日から30日以内なら、「特急発行」を使えます。
マイナンバーカードの住所変更の流れとまとめ
ここまでの内容を、手続きの順に並べます。
- 引っ越し日が決まったら、新旧の市区町村のページで、転入届(転居届)の受付時間と必要なものを確かめる
- マイナンバーカードの暗証番号(住民基本台帳用の4桁、署名用の6〜16桁)を確認しておく
- 引っ越した日から14日以内に、新しい住所の窓口で転入届(または転居届)を出し、カードの住所を変更してもらう
- 署名用電子証明書を使い続けるなら、同じ日に再発行の手続きもする(マイナ免許証の人は、特に忘れずに)
引っ越しの手続き全体の順番は一人暮らしの引っ越しやることリストに、役所や金融機関などの住所変更は引っ越し後の住所変更手続き優先順リストにまとめています。郵便物は郵便物転送サービスの使い方も参考にしてください。
まずは、引っ越し先の市区町村のページで、転入届の受付時間を確認して、カードの暗証番号を手元で確かめるところから始めてみてください。
あわせて、引っ越しの住民票の移し方と免許証の住所変更の記事も参考にしてください。
あわせて、引っ越しの印鑑登録の記事も参考にしてください。